以前、四海様より情報をお寄せいただいた己斐小学校の被爆銀杏の木ですが、
広島市の平和推進部より下記の通り回答がありました。
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この度は被爆樹木の情報をお寄せいただきありがとうございました。
広島市では、原爆の焦土の中から甦り、生き続け、被爆の実相を物語る貴重な存在である被爆樹木を次の世代に受け継いでゆくため、平成5年度より、被爆して生き残った樹木のうち、爆心地から概ね2kmの範囲にある樹木を被爆樹木として台帳に登録し保存に取り組んでおり、現在は55か所に約160本が広島市の被爆建物等台帳に登録されています。
(「広島市被爆建物等保存・継承事業実施要綱」に基づく被爆建物等台帳登録)
この台帳に登録する際の基準のひとつに、「爆心地から概ね2km以内の範囲」があります。
この範囲は建物の全壊・全焼地区で焼け野原となったため多くの樹木が焼失しました。
そうした中、被爆の惨禍を生き抜いた樹木や焼け焦げた樹木の株から再び芽吹いた樹木を被爆樹木として登録することとしています。
また、もうひとつの基準に「ある程度公共性のある空間にある樹木」があります。
寺社等はこれに該当しますが、民間の住宅の敷地内にある樹木などは台帳登録の対象としていません。
これは、より多くの方に被爆の惨禍を耐え抜いた生命の力強さを感じていただいたり、平和を考える機会としていただくことを事業の目的としていることから、不特定多数の方がいつでも間近で見ていただける場所にある被爆樹木を対象としているためです。
今回、お寄せいただいた銀杏の木は、爆心地から離れているため、残念ながら広島市の事業の台帳には登録できませんが、これからも被爆樹木として大切にしていただき、平和を考えるきっかけに役立てていただきけるようお願いします。
なお、詳細については広島市国際平和推進部にご確認いただきますようよろしくお願いします。
広島市企画総務局国際平和推進部平和推進担当
電話082-242-7831
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「緑の伝言プロジェクト」では、広島市平和推進部の被爆台帳を基に被爆樹を紹介しております。
ただ、被爆樹台帳に登録はされておりませんが、被爆に耐え今もなお生き続けている被爆樹はたくさんあります。
私たちはそんな被爆樹も多くの方に知っていただきたいと考えております。
「緑の伝言ブログ」では被爆樹台帳に登録されていない被爆樹の紹介もしていきたいと思います。
まだまだ、みなさまからの被爆樹情報をお待ちしております。
よろしくお願いします。