こんにちは。
今日は台北日本人学校で教員をされている四海智奈美様より、
被爆銀杏の情報をいただきましたので、ご紹介いたします。
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はじめまして。
私は現在中華民国台北市の台北日本人学校で教員をしていますが、
籍は西区の己斐小学校にあります。
7年前から己斐小学校で平和の取り組を子どもたちと始めました。
その中で地域の方々から被爆証言を伺いました。
現在、己斐小学校にはグランド改修に伴い、グラウンドの柵の外になってしまいましたが、
もともとは、体育倉庫の入り口に堂々とそびえ立ち、
秋にはたくさんの葉を落とし、子どもたちを見守り続けた被爆銀杏の樹があります。
そして、その向かって右側にはたくさんの被爆桜があり、
毎年すこしずつ花をつけて私たちに勇気をくれていました。
その桜の樹もグラウンド改修の際に別の場所へ移植されたようです。
南側の端に大きな栴檀の樹が二本あり、
それも被爆の樹でした。
証言者の方々の多くが、あの栴檀の樹の下でひばくなさっていました。
ちょうど、手旗信号の練習をグラウンドでなさっていて
あまりの熱さに先生が、木の下で涼を取るように指示なさった直後に
原爆が投下されたとのことでした。
己斐小学校はその後、臨時の救護所となりたくさんの人々が
グランドに埋められて焼かれました。
トイレも廊下も体育館も教室も、病人と死体の山だったそうです。
被爆しても懸命に命を燃やす銀杏の樹を
人々が忘れてしまわないようにできればと思い、メールさせていただきました。
広島がいつまでも世界中の人々の平和の願いあふれる聖地でありつづけますように。
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四海様、貴重な証言をありがとうございました。
被爆者が少なくっていく将来、私たちがこのよな証言をもとに
決して忘れ去られてはならない過去の出来事を語り継いでいきたいと思います。
四海様よりお寄せいただいた情報は、現在広島市平和推進部にて検証を行っております。
その結果はこのブログでもお知らせいたします。
緑の伝言ブログでは被爆樹情報をまだまだお待ちしております。
よろしくお願いいたします。